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188bet体育_188bet赌场-【平台官网】7年度「授業について考えるランチセミナー」<授業時間外学習を促す授業設計>が開催されました。

公開日 2025年7月4日

188bet体育_188bet赌场-【平台官网】7年度「授業について考えるランチセミナー」<授業時間外学習を促す授業設計が開催されました。

授業について考えるランチセミナーは、テーマを変えて、毎月第2?第3木曜日に開催しています。

テーマの詳細やお申込みについては、FD?SDの取り組み | 高知大ポータル (kochi-u.ac.jp)の、「授業について考えるランチセミナー」ページをご覧ください。

-----開催報告-------

開催日時

 第1回:6月12日(木)12:05~12:50

 

 第2回:6月19日(木)12:05~12:50

 

参加者数

 第1回:6月12日(木) 83名

 

 第2回:6月19日(木) 84名

 

コーディネーター?講師?登壇者

 コーディネーター: 塩川 奈々美(徳島大学高等教育研究センター)

      第1回: 塩川 奈々美(徳島大学高等教育研究センター)

      第2回: 塩川 奈々美(徳島大学高等教育研究センター)                                                       


               

◆内容 

 第1回: 第1回では、まず授業時間外学習における現状について講師から紹介がなされた。大学設置基準の内容から、単位制度は15回の授業だけでなく授業時間外での学習が不可欠となっている。また、近年ではシラバスにおける授業時間外学習内容の明記といった対策も進められている。それにもかかわらず、日本における学生の授業外学習時間は少なく、週あたり5時間未満という状態が続いている。加えて、近年は学生の学習に対する受け身の姿勢が高まっていることも指摘されている。
 そのような中で、授業時間外学習を促すためには、学生の自主性のみに期待するのではなく、あらかじめ授業とのつながりを考慮して設計した課題を提示すること、すなわち授業設計の段階からの十分な検討が必要であることが示された。とくに理解しておくべき授業時間外学習の適切な条件として、①学修目標に沿っている、②授業時間内学習とつながりを持っている、③達成可能なレベルと量である、④フィードバックの機会がある、の4点が挙げられた。またこれを踏まえた授業時間外学習の促進の方法の第1として、シラバスに必要な授業時間外学習の方法?時間について明記することが提示された。
 これらの解説ののち、セミナーの最後には参加者と講師との質疑応答が行われた。

 第2回: まず講師から前回の振り返りが行われたのち、前回に引き続き授業時間外学習を促すための方法について説明がなされた。まず授業時間外学習を促す方法として代表的なものは課題の提示であるが、適切な課題のポイントとして、以下の4つが講師から挙げられた。すなわち、課題の目的の明確化、課題への取り組み方の工夫、難易度の工夫、課題へのフィードバックの実施である。また、授業形態や授業を工夫し、授業時間内での学習と授業時間外での学習とを関連づけて設計することも重要であることが示された。例として予習として資料を授業外で読ませ、授業内で小テストを行うといったものや、授業で行った内容を復習するための小テストを授業終了後に課す、オフィスアワーを設定することで学生が授業外で学んだことについて質問しやすくするといったものが紹介された。
 さらに、講師が実施した学生への授業時間外学習に関する意見調査の結果についても報告が行われた。その中でも授業時間外学習を増やすために必要だと学生が考える授業設計の工夫として、小テストを増やす等の成績評価の工夫や授業資料の事前提示、学習方法および課題の目的や意図といった具体的な指示、さらにはレポートの書き方等に関する支援の実施といったものが挙げられた。また授業課題へのフィードバックがある授業に対しては、そうでない授業よりもやりがいがあると答えた学生が多かったといった結果も紹介された。
 これらを受け、最後に講師と参加者との間で質疑応答が行われた。

 

◆成果と課題

 参加者アンケートを行った結果、「5. 本セミナーは今後の教育活動において有益なものであった」という設問において、第1回、第2回ともにほとんどの回答者から肯定的な回答 (「とても当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」の合計) を得ることができた。また、他の設問においてもおおむね肯定的な回答が得られた。

 

 表 アンケート設問「5. 本セミナーは今後の教育活動において有益なものであった」回答結果

 

第1回(6月12日)

第2回(6月19日)

とても当てはまる

12(48.0%)

11(42.3%)

どちらかといえば当てはまる

13(52.0%)

14(53.8%)

どちらかといえば当てはまらない

0(0%)

1(3.8%)

まったく当てはまらない

0(0%)

0(0%)

合計

25(100%)

26(100%)

 ※その他のアンケート項目の結果はグラフを参照。

 

 

 自由記述においては、第1回では授業時間外学習をめぐる現状を知ることができたといった感想が多く寄せられた。また、続く第2回では、アンケートを通じて学生の意識を知ることができ有意義であったものや、授業時間外学習を促すためには単純に課題を出すだけでなく、その結果をフィードバックするといった授業設計自体も見直す必要があることの重要性を理解したというコメントが多く見られた。一方で、とくに第2回のアンケートにおいて以下のような要望が見られた。すなわち、より具体的な事例やTipsについて紹介?共有してほしいといったもの、また話す内容が多く充実していたものの、質疑応答の時間が少なく残念であったといったものがあった。

授業時間外学習の促進は全ての大学においても課題となっている。しかし、授業時間外学習を促すためには単に課題を課すだけでなく、課題と授業を適切に結びつける必要がある。その一例がフィードバックであるが、フィードバックについては教員の負担が高まるという面もある。今後教員の負担を高めず授業時間外学習を促進するためには、様々な授業における実践と事例の蓄積、およびその共有が不可欠であろう。

 

アンケート回答結果

第1回 (n=25)

 

第2回 (n=26)

 

 

◆セミナーの模様(アーカイブ動画より抜粋)

 

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