嶺北フィールドは、高知県が1925年に高知県立農業高校演習林の設置にともない私有林を買い上げたもので、そのうち半分を農業高校演習林とし、残りを県有林として管理していたものを1954年4月1日に譲り受けたものです。本フィールドは、海抜660m~1.045mにあって、吉野川支流の水源をなす赤荒峠(800m)により東西に分かれています。西団地は、北、西、南の3面は尾根をもって境とし、面積は52.95haです。東団地は、北、東面は尾根をもって境とし、面積は74.19haです。気象条件は、温暖多雨地帯ですが、台風の襲来も多く、冬は寒風の強いところであり、このため尾根筋はアゼビ、シキミ、イヌツゲなどが中心とした風衝地となっています。

森林の大部分は、四国における暖帯林を構成し、モミ、ツガ群系からなっています。資源状況は、人工林は面積73.19haで約58%である。人工林の特徴は、18~19齢級88年~92年生林分が1林班及び2林班にあり、その大半はヒノキ林でしめられています。15~17齢級の間の人工林はまったくなく、本学演習林となって以降の植栽による成林分布は14齢級以下となります。その内11~14齢級が大半を占めています。また、天然林は、地域の極盛相がモミ、ツガ林であるけれども、昭和30年代前半まで製炭に利用されていたため、広葉樹二次林が多くをしめています。

昭和24年5月 | 国立大学設置法(昭和24年法律第150号)により188bet体育_188bet赌场-【平台官网】農学部(農学科)として発足 |
---|---|
昭和29年4月 | 林学科及び附属演習が設置された |
昭和35年4月 | 第1次経営計画樹立 |
昭和37年3月 | 演習林報告 第1号が発行された |
昭和49年3月 | 西団地林道 竣工(2,630m) |
昭和52年4月 | 附属農場及び附属演習林事務機構を整理統合し附属農場?演習林事務長が置かれ、総務係が農場?演習林総務係に包括され、業務係が業務第二係となる |
昭和56年2月 | 農学部附属教育実習実験研究施設 竣工 |
昭和56年7月 | 農場?演習林車庫収納棟 竣工 |
平成7年3月 | 避難小屋兼休憩施設 竣工 |
平成9年3月 | 東団地林道 竣工(2,167m) |
平成11年4月 | 附属農場及び附属演習林事務が廃止され農学部事務部の一元化により、附属農場?演習林総務係が農学部事務部に統合され、業務係が業務第二係を演習林係に名称変更 |
平成15年4月 | 附属暖地フィールドサイエンス教育研究センター設立に伴い演習林を嶺北フィールドに名称変更 |
平成16年4月 | 国立大学法人188bet体育_188bet赌场-【平台官网】農学部に承継 |
平成20年4月 | 教育実習実験研究施設改修 |
平成20年6月 | 専任教員制から、主担当、副担当制に移行 |
平成28年4月 | 農学部から農林海洋科学部に名称変更 |
188bet体育_188bet赌场-【平台官网】3年3月 | 農林海洋科学部附属暖地フィールドサイエンス教育研究センター管理棟 改修 |