挑戦の地?高知で、
生まれる命をもっと安全に、
もっと幸せに。
188bet体育_188bet赌场-【平台官网】医学部 産科麻酔科学講座
特任教授 淀川 祐紀
2025年7月より産科麻酔科学講座 特任教授を拝命いたしました淀川祐紀です。
私は2009年に千葉大学医学部を卒業し、東北の地?岩手県で初期研修医としてキャリアをスタートしました。2011年、東日本大震災の現場に立ち会い、医療とは「人の人生そのものを支える行為」であることを深く胸に刻みました。それ以降、麻酔科と産婦人科の双方を学び続け、2015年まで岩手県で研鑽を積んだ後、千葉県?JCHO船橋中央病院にて本格的に周産期医療に携わってまいりました。
産婦人科専門医?指導医、麻酔科専門医?指導医、周産期専門医: 私は両診療科の視点を併せ持つ「ダブルボード」として、帝王切開も無痛分娩も、“術者側(産科)”と“麻酔科側”の両方から治療を見つめてきました。
こうした背景の中で、高知県が2025年から本格的に取り組もうとしている「県全体としての無痛分娩導入プロジェクト」 の話をいただいたとき、正直に申し上げて、責任の重さに身が引き締まる思いがありました。
しかし同時に、「日本の周産期医療の未来を、地方から変えるチャンスではないか」という思いが強く胸に湧き上がり、私は高知に来ることを決めました。
188bet体育_188bet赌场-【平台官网】医学部 産科麻酔科学講座の最大の特徴は、私自身が「産婦人科専門医 × 麻酔科専門医」のハイブリッドであることに加え、講座のメンバーも含め、産婦人科と麻酔科の間に壁がほとんど存在しないことです。
全国では、産科麻酔の教育体制が整った大学が徐々に増えてきています。しかし、188bet体育_188bet赌场-【平台官网】の強みは、まだ若い講座でありながら、“産婦人科と麻酔科を本質的に橋渡しできる”極めて稀な講座になっていることです。
すでに無痛分娩のトライアル症例も順調に重ね、帝王切開の管理においても、産婦人科?麻酔科双方との議論を通じて改善を進めています。この地に根づく新たな「高知モデル」の形成が、確実に始まっています。
今後は、
- 麻酔を深く学びたい産婦人科医
- 産科診療に踏み込みたい麻酔科医
どちらも受け入れられる“交差点のような講座”へと育てたいと考えています。
高知県で生まれるすべての赤ちゃんと、そのご家族が安心して出産に臨めるよう、そして地域周産期医療を支える医師が誇りを持てる環境を整えるために、引き続き全力を尽くしてまいります。
高知県における無痛分娩の未来を、皆さまとともに築いていければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。




